私たちは、日本版エスクローの業態化を目指し、合理的で利便性のある安全な不動産取引の実現に寄与してまいります。
不動産取引決済は不動産事業者が建設事業者、金融機関、専門家(司法書士や土地家屋調査士等の資格者)等との分業体制による連携により、取引事務の安全性や利便性が確保されております。
今後、インターネットを利用した隔地者間・非対面取引の増加が見込まれ、更なるコンプライアンス強化の必要性等により、関係事業者の業務は増加します。
従来の取引決済手法のみでは、安全性・合理性・利便性の確保を行うために、時間を要する状況となります。
エスクロー(escrow)とは、第三者寄託という意味です。エスクロー業務は、不動産取引・金融商品の金銭信託等の取引において、中立的な第三者が取引の事務、履行の確認および決済を行うことによって、取引の安全を図るための制度として、1947年に米国の西海岸で誕生し、不動産取引決済に係る手続きを一括で行う専門サービスとして全米で普及・成長してきました。
米国では、売主と買主の売買契約後の取引事務・本人確認・契約条件の履行確認・取引決済までの手続きをワンストップでエスクロー会社が担っています。また、タイトル保険制度(権原保険)も普及しており、取引決済手続きにかかわる売主の所有権に関し、その権原の範囲を保証しています。
このように、米国ではエスクロー制度およびタイトル保険制度が、売主や買主等の消費者・不動産事業者・金融機関にとって、安全で確実な利便性の高いサービスとして利用されています。
当社は不動産取引の環境変化のもと、新しい不動産流通システムを米国のエスクロー制度、タイトル保険制度に求め、不動産取引におけるコスト削減と安全な取引を同時に実現することによる、社会的価値の創出を目指しております。
取引事務を一括にまとめる手法として、取引に係る事務を集約する「BPO事業」、事務の効率化および、安全性・合理性・利便性を高める「エスクローサービス事業」を構築しております。
当社は不動産取引における精算機能、決済機能、保証機能を充実し、業務のワンパッケージ化により取引決済の安全性を実現してまいります。